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Channel: 【月華なるままに】
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【リヴァイ兵長「眼鏡殺人事件」】

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とある日の午後、私もドールズも各々、思うままにそれぞれの時間を楽しんでいた。



美弥伽は月華の膝で甘えていて、それを月華とさくらが覗き込んでいる。




美弥伽「…月華のお膝、柔らかくて気持ちが良いのだ♪ぷよぷよなのだ♪」




月華「食うなよ」

美弥伽「さ、流石に我輩でも月華を齧ったりしないのだ」

月華「味覚障害のお前は何を食すか分かったもんじゃねぇ」


全く持って信用されていない美弥伽であった。


美弥伽「食べてみたいなぁって思うだけで実際食べたりしないのだ」

月華「思ってる時点でヤベェだろーがwww」




さくら「ちなみに月華のお膝が柔らかいんは夏だからやで」


美弥伽「ふにゅ?」

さくら「私達の体はソフビっちゅう素材で出来てるさかい、夏場になると熱で柔らかくなるんやで」

美弥伽「なるほどなのだ」

月華「美弥伽、お前の身体も同じくソフビだぞ」

美弥伽「どうりで最近ボディがぷよぷよだと思ったのだ」


※ソフビ…ソフトビニールの略




他愛もない話で楽しくお喋りを続ける3人

私はそこに声をかけた


さやか「おーいお前ら」



月華「あー?」

さくら「どないしたんー?」

美弥伽「ふにゅー?」



月華「あぁ…美弥伽、こいつは人間だからソフビじゃないんだぞ」

さやか「…何の話だ」汗

美弥伽「ふにゅ?じゃぁさやかは何で出来てるのだ?」

月華「細胞という気色悪い小さいツブツブが集まってできている」

美弥伽「…気持ち悪いのだ」

さやか「なんか酷い言われ様なんだが」


さくら「…まぁまぁ、さやかはん何か用なん?」

さやか「…ん、あぁ…実はな」




さやか「ほら、コレ」


月華「…眼鏡?」

さくら「それ、さやかはんの大切なもんやろ?」

美弥伽「眼鏡さんなのだ」


さやか「あぁ、そうなんだが…最近新しく作り直してな、もうこの眼鏡は使わないんだ

     お前ら破壊行動大好きだろ、壊していいぞwww」





月華「ま」


さくら「じ」


美弥伽「で?」



ずっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


月華「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

さくら「ふおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

美弥伽「うにゅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」



我先にと眼鏡に群がるドール達


そんな破壊衝動に駆られたドール達をベッドの上から見つめるほかのドール達が…。


リヴァイ「………」

神奈「………」

みう「………」




リヴァイ「………」

神奈「………」

みう「………」




リヴァイ「………」

神奈「………」

みう「………」




ドタバタ、ドタバタ…




リヴァイ「…狂ってやがる」


※リヴァイは我が家で唯一のキャスト製ドールであり、ソフビ製ではありません。

 ソフビと違い、うっかり落とすと割れる子なので慎重に扱わなくてはなりません。



みう「ああいうのを野蛮って言うんですよ…あーもう、ちょっとちゃんと支えてて下さいよ刈り上げ」

リヴァイ「支えてるだろうが、ちなみに俺は刈り上げじゃない、ツーブロックだ」

みう「後頭部見事に刈り上がってるくせに何言ってるんですか」

リヴァイ「………」


リヴァイに腕を支えてもらい、膝の上に乗せて貰っているにも関わらず

いつもと変わらぬ毒舌を披露できるあたり、やはり流石みうとしか言いようがない。




神奈「…なんだか勿体無い気がします、主、これで良かったのですか?」

さやか「まー構わんさ、もう使わねぇ代物だしな」

神奈「そうですか…」


神奈「でも、やっぱり少し、勿体無いな…」


相変わらず心優しく常識人の神奈。




リヴァイ「………」

神奈「………」

みう「………」




月華・さくら・美弥伽「でーきたー!!!!!!!!!!!!」


月華「これぞ完璧ッ!!!!イッツパーフェクトッッッ!!!!!!!!!!!」

さくら「普段壊しちゃいけない物を壊すのって何でこんなに爽快なんやろーっ!!!!!」

美弥伽「うにゅーっ!!!!!!!うにゅにゅにゅにゅーっ!!!!!!!!!!」




リヴァイ「…終わったみたいだな」

みう「まるで浅ましい犬のような光景でしたね…フフッ」

神奈「嵐が過ぎ去ったかのようです…」



美弥伽「うにゅっ♪うにゅにゅっ♪うにゅにゅっ♪うにゅにゅにゅにゅーっ♪」


もはや興奮していて言葉になっていない美弥伽。




さくら「ストレス発散出来たでー♪最ッ高の気分やーっ♪やっふーっ☆」


何だか非常にストレスフリーな状態になったさくら。

良かったな。



月華「いや~、愉快愉快♪ある程度値段のする壊してはいけないものを

    壊す時の快楽は何物にも代えがたい!!!!!!!!」



勇ましき軍神なのか、はたまた激昂の破壊神なのか

相当凄い事を口走っている月華。


さやか「でもよ月華、確かにある程度値段するし、普段は壊しちゃいけねーもんだが

     今回は私の許可付きだぜ?」


月華「それが惜しい所だよな

    本来ならお前が大切なものを破壊されて

    真っ青な顔して膝から崩れ落ちて

    涙と鼻水とヨダレで顔面ぐちゃぐちゃに汚してる

    その様子を鑑賞するのが醍醐味だってのに………なぁ?」ニヤニヤ


さやか「お前今日毒舌に拍車かかってんなwww」

月華「テンション上がってるからなwww」

さやか「良かったなwww」

月華「おうー♪」





リヴァイ「………キチガイかあいつら」

みう「…絶望に涙するマスターも素敵です…見てみたい…ハァハァ」

神奈「月華さんの暴言、今日はちょっと酷くないですか?」


リヴァイ「確かに今日はちょっと言い過ぎかもな」

みう「楽しくなっちゃってるだけですよ、自分でテンション上がってるって言ってたじゃないですか」

神奈「そうですけど…主、傷つかないんですかね」


リヴァイ「月華の事くらいあいつは理解してるだろ」

みう「本気で言ってる訳じゃないでしょうに」

神奈「そ、そうなんですか…?」


リヴァイ「お前月華と一番付き合い長いドールなんじゃなかったのか」

みう「分からないんですか、そんな事も」

神奈「えっと…私そう言うの疎くて…その…えっと…」


月華「良ーんだよ、神奈のそういうところが好きなんだから、お前らもそうだろ?www」


みう「…チッ、聞こえてやがりましたか、地獄耳の白髪頭め………フンッ」

神奈「…………////」照

リヴァイ「…」

リヴァイ(なんかこういうの良いな、以心伝心みたいだ)


月華「さぁ~~~~~てっ!!!!!!!!!」



月華「新しい眼鏡も貸せ、ついでだから壊しといてやるw」


何言ってんだコイツはwwww

相変わらずな月華なのでした♪



*******おまけ*******




壊れた眼鏡(笑)

壮絶に破壊されておりますbb


END


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